凄い速さで歩く、外気温２０℃。初秋から
2月頃まで活動する
葉っぱかと思いきや、草か木の実のよう。近くに
シュロがあるので、その実かも？
★★★クロナガアリ
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| 2006・12・27 「都立武蔵国分寺公園」 凄い速さで歩く、外気温２０℃。初秋から 2月頃まで活動する |
2015・2・10 国分寺市東元町自宅近くの駐車場 葉っぱかと思いきや、草か木の実のよう。近くに シュロがあるので、その実かも？ |
| 黒長蟻 秋だよ 真っ黒になって働いても 誰も嗤わない秋だよ 草の実だよ 告白してもいいよ オヒシバよりメヒシバの種が好きって キク科よりイネ科が好きって 金えのころだよ 銀えのころだよ お祭りだよ 収穫祭だよ まるっきりの独りでも 百人でいるみたいだよ 秋だよ 誰も嗤わない必死の秋なんだよ 〜〜西沢杏子詩集「虫の葉隠」より〜〜 |
黒長蟻 晩秋の夕刻 黒長蟻は自らの影に気がついた わたしよりも でかい わたしよりもよりも ごつい そして何よりも と、黒長蟻はつぶやいた わたしよりも何かに 近い 黒長蟻は影を見つめた 影はわたしよりも地面に 近い 昨日死んだ友だちに 近い そうか 影は死んだ友だちに 近いのか 黒長蟻はほっとして わらった 〜〜西沢杏子詩集「虫の恋文」所収〜〜 |
クロナガアリ 零下３℃まで下がった２月の朝 巨大な実を運ぶヒトに出会った もうアリではなかった その力は か細い体の何倍もある実を運ぶ その苦役は 絶壁を乗り越え オーバーハングの岩を登り 巨大な実を決して落とさず あっ、とも焦らず うっ、とも呻かない そこで、もう、やはり、 彼女はヒトではないと 思わせた 働きアリにしかできないと 彼女に寄り添いたい者を 思わせた ……アリヲヒトノオオキサニスルト ８バイノチカラガアリマス…… 図鑑の文字がテロップになって流れていく ……アリヲヒトノオオキサニスルト ８バイノニンタイガアリマス…… 〜〜2015年2月11日〜〜西沢杏子・詩 |